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日々の気付きや学んだことの備忘録

【ロシアW杯 日本対ポーランド戦】最後の10分間はスポーツマンシップに反する?

"ヒホンの恥の再来"とも言われ、賛否両論吹き荒れる先日の試合ですが

みなさんはどうお思いでしょうか?

私は少なくとも、”日本人の立場からしたら”妥当な試合運びであったと思います。

 

調べてみるとBBCを筆頭に海外メディアからは痛烈に批判されているようです。

www.bbc.com

 

▶Disgrace of Gihon:ヒホンの恥とは?

色んな人にヒホンの恥という言葉が引き合いに出されていますが、

これは1982年スペインW杯の予選リーグ最終戦西ドイツ×オーストラリア戦

で起きた無気力試合のことです。状況は

・リーグ内もう一方のカードは前日に行われていた

・その結果から二点差以内でドイツの勝利ならオーストラリアもギリ予選突破でwin-win確定

・前半10分にドイツ先制

・その後ずっと積極的にボールが動かず1-0で試合終了

と、今回とかなり似ています。

 

▶違い

しかしもう一方のカードの結果が既に決まっていたという点が今回は違います。

1982年以降そのような消極的な試合をなるべくなくし、試合の日の違いによる不公平を無くすために、グループリーグ最終節は同時キックオフとするようになりました。そのため、今回は0-1で終えても向こうの結果次第では敗退するというリスクを背負っており、その点で公平性は保たれています。

 

▶世界が批判するのは分かる

世界が批判する理由としては

・サッカーとはそもそもエンターテイメント

・負けているのにゴールを目指さないのはスポーツマンシップ違反

・お金払って来てくれたお客さんに申し訳ない

といったところで、非常に妥当なものだと思います。

なので、こういった試合がまた起きないようにルールを改正し対策するのは賛成です。

 

▶でも日本人が批判するのは違う

しかし私たちは選手たちの決意を否定することは出来ないと思います。

世界ランク61位の日本が8位のポーランドに失点せず得点する確率、コロンビアが勝ち切る確率を考えれば予選突破には他力本願が最も確実だったことは間違いないでしょう。

勿論、わざわざロシアまで駆け付けた3000人のサポーターや他のサポーターに、実力不足のためにつまらない試合を見せたことは謝罪に値するかもしれません。

それでも、正々堂々とポーランドと戦い抜くことより、決勝トーナメントに進み世界ランク3位の本気のベルギーと戦うことの方がずっと価値があります。

 

今の代表選手やサポーターにとっては不本意でも、次の世代の選手たちのためになりふり構わず先に進まなければならないのが今の日本サッカーの現状では無いでしょうか?

 

 

私は、弱小チームがルールの範囲内でなりふり構わず上を目指す姿はかっこ良いと思いましたし、決勝トーナメントも応援したいと思いました。

 

 

★学んだ単語 (青字は業界用語)

mind-boggling:驚くべき

farce:茶番

taint:汚点、汚名、汚す

goal difference:得失点差

booking:イエローカード

apiece:各々に

qualify:(トーナメント進出の)資格を得る

reminiscent of ~:~を思い出させる

 see out ~:~を終わるまで見届ける

Disgrace of Gijon:ヒホンの恥(1982年スペインW杯の試合で起きた事案)

salvation:救い

battered:ボロボロにされる

fizzle:ぽしゃる

stepover:フェイントの一種(シザーズ的な)

concurrently:同時に

descende into:~に落ちる

jeopardy:危険

halt:停止